愛媛県西条市
時間の流れが異なる、2つの顔を持つ空間
窓に見える植物ショップ、その先には和の雰囲気のつけ麺屋さん。
いぶき建築として初の試みである、二つのお店が融合したオリジナル空間です。オーナーさんとの二人三脚でつくりあげ、時には神戸にある美容室×植物ショップの複合店舗に一緒に聞き込みをしに行くことも。
ランチタイムに食べるつけ麺、何日も時間をかけて選んでほしい希少な植物。同じショップでありながらも利用時間が大きく異なるショップ空間を、今までの経験と技術で巧みに融合させました
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ダークカラーで際立つ 生命力あふれる塊根植物ショップ
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店舗に入ると、まずは植物スペースがお客様をお出迎えします。 マレーシアから取り寄せた「塊根植物」という希少価値の高い多肉植物がずらり。一つで数万円から、ものによっては百万円を超えるものもあります。濃いグレーで統一した空間が、植物の生命力と高級感を引き立てます。 店舗内外どちらからでもじっくり見てもらえるよう、ショーウィンドウのように窓を大きくとった細長い空間に仕上げました。囲われた空間からは秘密基地を探索しているようなワクワク感も味わえます。
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あたたかな光が満ちる 気軽に通いたいつけ麺屋さん
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奥に進むとパッと明るいつけ麺スペースが広がります。 暖色のライトが白い壁に優しくあたる、植物ショップとは真逆の雰囲気をつくりました。木材をベースにしたレトロモダンな和の雰囲気が、料理をよりおいしく見せてくれます。 座った時の目線の高さに植物がくるよう、植物の棚の高さと小上がりの高さを調整しました。時にはオーナーが丁寧に植物を手入れする様子も見られ、料理を待つ時間をより楽しくしてくれます。
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スペースを設けています。武骨で少し荒々しいフォルムの植物は、暖かい和の雰囲気の店内のアクセントに。 オーナーと同じく塊根植物が好きな人が、集まれる空間になればとの思いも込めています。
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植物ショップとつけ麺屋さんをつなぐ入り口には、手洗いスペースも確保。 植物と飲食の融合店舗において、衛生管理にもしっかり配慮しています。金属素材を活かした少し武骨な雰囲気の洗面台は、塊根植物のイメージに合わせて選びました。
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日が落ちると白かったガルバリウムの壁が、次第にオレンジのライトで染まります。 昼間のシンプルでスッキリした雰囲気とは違い、夜になるとぬくもりと親しみある雰囲気に変わるのもこの店の面白さです。 夜は窓から見える植物もくっきり浮かび上がり、より活き活きとした姿でお客様の目を引きます。
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