愛媛県伊予郡砥部町
グレーを楽しむお家
「グレーを基調に他にはない家にしたい」
奥様からの要望でグレーをベースに外観・内観を仕上げました。
フラット屋根によるキューブ型のデザインを採用し、グレーのスタイリッシュさを際立たせています。
デザインが単調にならないよう、二階部分を左に20㎝ほどずらして動きをプラス。右の壁に濃いグレーの指し色を入れました。
また、一階部分に傾斜の少ない屋根を設置し、上下のメリハリを付けるというデザインもいぶき建築ならではのアイデアです。
シンプルでありながらも他にはない洗練された雰囲気をつくりあげました。
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南に位置するリビングは、たくさんの窓から光を取り入れられるつくりにしました。本物の木を使用したフローリングに日が当たり、あたたかな空間を演出します。 キッチンの正面には子どもが遊べる畳スペース、その隣にはご主人がくつろげるソファースペースをご用意。キッチンを中心に家族がつどい、笑い声が満ちる空間をイメージしました。
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キッチン周りは使い勝手の良さにも気を配っています。キッチン前面・背面の棚はこの家のためだけにオーダーメイドでつくったものです。背面の収納棚はあえて少し低くしており、料理の下準備や盛り付けといった作業台としても活用しやすくなっています。 もともとは通常のI型キッチンなのですが、オープンキッチンとして使えるようにと設計しました。収納スペースをたっぷり確保しながら、オープンキッチンならではの開放感もかなえています。
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キッチンの左脇には小さなテーブルと椅子もご用意。 料理の煮込み時間にほっと一息ついて読書を楽しむ。あるいは、料理をしながらお子様の宿題をみたり、お絵かきで遊ぶお子様とコミュニケーションをとったり。料理の時間がより充実するようにとの思いを込めました。
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リビングの中でも一番こだわったのが、ソファースペースの壁です。 フェイムスペイントというグレーの特殊なペンキを使い、プロの職人が丁寧に塗りあげることで、手塗りでしか出せない微妙な凹凸をつくり出しました。 天井からの間接照明をつければ、壁には陰影による優しいグレー模様が。夜のリラックスタイムを贅沢な空間でつつみます。
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ゆったりした玄関はあえて地窓にし、ペンダントライトで隠れ家のような雰囲気に。 昼間でも少し薄暗く、ペンダントライトの光が際立ちます。あたたかいオレンジの光、冷たいグレーの床タイル、二つのコントラストで独特の世界観をつくりました。 世界観をそこなわないよう、靴箱は設置していません。生活に必要なものは左扉の奥にあるシューズクロークに収納できるようになっています。
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トイレ空間には少し派手なグレー模様の壁紙を採用しました。せまいからこその大胆な柄で、家全体で見た時のデザインを引き締める役目を担っています。 ライトの陰影でグレー模様を邪魔することのないよう、ペンダントライトは白の光です。グレー模様の壁紙に、ライトによるグレーの陰影を重ね、少し異質な空間を楽しんでもらえるようにしました。