
金物検査って?
9月に入りましたがまだまだ暑い日が続いておりますが夏バテしておりませんか?夏はあまり好きではない木本です。
今回は現在進行中の物件で金物検査を行いました。金物検査って?となる方も多いと思いますので少し説明をしてみようと思います!
家づくりの現場では、完成してしまうと見えなくなる大切な工程がたくさんあります。そのひとつが「金物検査」です。金物検査とは、建物の骨組みである柱や梁をしっかりと固定するために使われる金物が、図面どおりに取り付けられているかを確認する検査のことです。
木造住宅は木と木を組み合わせてつくられますが、地震や台風の力に耐えられるように、金物で補強することが欠かせません。たとえば柱と土台を緊結するホールダウン金物、梁や桁を固定する羽子板ボルトなど、用途に応じた金物が数多く使用されています。これらが設計通りに施工されていなければ、建物の強度に大きな影響を与えてしまいます。
金物検査は、上棟後に外壁を張る前の段階で行われます。構造材がまだ見えている状態で、一か所ずつ確認していきます。チェックするポイントは「位置」「種類」「締め付け具合」の3つです。まずは図面と照らし合わせて、正しい場所に正しい金物が使われているか。次に、ナットやボルトがしっかり締め付けられているかを確認します。緩んでいると後々の不具合につながるため、細心の注意が必要です。
また、現場では大工さんが迅速かつ丁寧に施工してくれていますが、人の手で行う以上、間違いや見落としがゼロというわけではありません。だからこそ第三者の目線で検査することが大切です。金物は仕上げ工事が進めば壁の中に隠れてしまい、後から確認することはできません。「今しか見えない部分をしっかり見る」ことが、お客様に安心して住んでいただくためのポイントになります。
金物検査を終えると、構造的に安心できる家づくりの土台が整ったことになります。この後は断熱材や設備工事へと進んでいきますが、見えない部分を一つひとつ丁寧に確認していくことで、完成後の安全性と快適さにつながります!
普段はあまり意識されない金物ですが、家の強さを支える重要な役割を担っています。もし現場に行くの機会があればこうした金物がどのように取り付けられているかを見ていただくのも面白いかもしれません。
次回からも見えなくなる部分についての投稿をしていこうと思います!!ではまた~👋