建築素材のSOLIDOについてご紹介します
こんにちは、設計アシスタントの藤田です。現在、見学会を開催している畑寺のお家でも採用されている建築素材のSOLIDOというものをご存知でしょうか?外壁や内壁、床材として使用することができ、いぶき建築でも畑寺のお家以外でも外壁材として採用したことがある建築素材です。今回はそんなSOLIDOについてどんなものなのかご紹介します。
□SOLIDOとは
SOLIDOとは、ケイミュー株式会社が販売している商品でセメントの風合いをした無垢の建築素材です。表面には白華(エフロレッセンス)をあえて残し、模様として活かすことで一枚として同じものがない建築素材となっています。そもそも白華(エフロレッセンス)とは何かというと、セメントに含まれる炭酸カルシウムが空気中の二酸化炭素や雨などと反応して素材の表面に浮き出てきたものが再び結晶化したものです。専門学校で建築について学んでいる時には、白華(エフロレッセンス)は良いものとして学ぶことがなかったので、あえて残すという発想は常識にとらわれない考えでとても面白い商品だと思います。
□SOLIDOの種類について
SOLDOには初めに紹介した外壁・内壁・床のように貼る場所の違いだけでなく貼り方や製造する際に混ぜる材料にも様々な種類がありシリーズ化されています。まず、大きく分けるとtypeMとtypeFがあります。typeMの中にはLAPとFLATがありLAPは重ねて貼り合わせる鎧張りを行い、FLATは重ねることなく平に貼り合わせる構法です。typeMで使用されている素材には「鉄黒」、「灰」、「セメント」、「錆茶」の4種類あります。そして、もう1つのtypeFには「coffee」、「shirasu」,「facade」の3種類あります。「coffee」はカフェなどで使用されたコーヒー豆のかすを材料としていて「shirasu」は火山噴火によって降り積もった堆積物のシラスを使用していてどちらも地球に優しい素材となっています。また、シラスは多孔質による調湿性があるので気候変動の大きい日本にはとても適した素材です。
SOLIDOには今回ご紹介した以外にも多くの魅力があり年を重ねるごとに経年美を楽しむこともできますのでお家を建てる際に採用してみてはいかがでしょうか。