土間玄関とは?メリットとデメリットもご紹介!
快適で暮らしやすい家づくりがしたいとお考えの方の中には、収納にも活用できる土間玄関を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、土間玄関とは何か、土間玄関のメリットとデメリットについてご紹介します。
□土間玄関とは?
土間は、屋内において土足で利用されるエリアを指します。
通常、外部と同じ高さまたは近い高さに位置し、以前は主に玄関や裏口から台所とつながり、外部で使用する道具や収穫物を置くための場所や、汚れても問題ない作業エリアとして使用されていました。
一般的には、外部と内部をつなぐ緩衝地帯として設けられ、玄関以外の開口部にも配置されることがあります。
最近では、土間玄関が見直され、アウトドア用品の収納や作業エリア、ペットの遊び場など、生活スタイルに合わせて付加価値を持つ、やや広めの土足スペースが一般的です。
土間玄関は、家族の収納スペースとしても活用されます。
通常の玄関スペースが1畳から2畳ほどであるため、収納スペースが限られる場合は、玄関と一体化させることで広がりを感じられます。
広さが4畳から6畳ほどあり、物の種類が多くて散らかりがちな場合は、パーテーションを導入して少し目隠しをすると良いでしょう。
自由な設計の収納を活かして、ブーツや長靴を収納しやすい棚のピッチを調整したり、アウトドア用品をしまうための棚やフックを配置したりできます。
□土間玄関のメリットとデメリット
*土間玄関のメリット
1.汚れに強く、耐久性がある
土間は土足で利用されるため、非常に丈夫で汚れにも強い作りとなっています。
水をかけても問題なく、手入れも簡単です。傷にも強く、長期間にわたり安心して利用できます。
2.屋内外の自由な利用ができる
土間は水を使用する作業や塵が舞う作業を室内で行えるだけでなく、逆に通常は外で行う作業も雨を気にせずに室内で行えます。
扉や窓を開ければ外と一体的になり、閉めれば内部で中庭のように使えます。
3.多彩な使い方ができる
土間は屋内の庭とも言えるスペースで、自転車やバイクの保管や整備、子供の遊び場、洗濯物の屋内干し場、日曜大工や工房、ペットの洗い場など、様々な目的に利用できます。
その自由度が、土間の魅力となっています。
*土間玄関のデメリット
1.他の住空間の狭さ
土間を確保するためには他の住空間を削ることになります。
玄関まわりのリフォームやリノベーションを検討する際には、土間スペースの確保と他の部屋の効率的な配置を考慮することが重要です。
2.冷暖房の効きにくさ
土間の床は通気性があり、冷暖房が効きにくい傾向があります。
特に冬季には冷気が床にたまりやすく、底冷えが生じる可能性があります。
これを考慮して暖房計画を検討する必要があります。
3.段差によるバリアフリー化の難しさ
土間と他の部屋との間にできる段差は、将来的なバリアフリー化に影響を与える可能性があります。
段差をクリアするための対策を考えつつ、将来の利便性も考慮することが大切です。
□まとめ
土間玄関は、屋内において土足で利用される、家族の収納スペースとしても活用されます。
汚れに強く、耐久性がある、多彩な使い方ができるというメリットがある一方、冷暖房の効きにくさや、段差によるバリアフリー化の難しさというデメリットもあります。
本記事が土間玄関について理解を深める参考になれば幸いです。