土間があるリビングで後悔しないために知っておきたいこととは？

マイホームを建てる際に、個性的な空間作りに興味があり、土間リビングを採用したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
おしゃれで開放的な空間を実現できる土間リビングですが、適切な設計や対策を施さなければ、後々後悔する可能性も。
この記事では、土間リビングで後悔しやすいポイントと、後悔を防ぐための対策を具体的に解説します。

土間のあるリビングで後悔するポイント

 

1:土間床が冷たく、冬は寒さを感じる

土間リビングで後悔することの1つは寒さです。
土間のコンクリートが外とつながっている場合、外の寒さがコンクリートを伝わって室内に侵入する場合があります。
足元からじわじわと伝わる冷えに対して、ストレスや後悔を感じるかもしれません。

2:土間部分を活用しきれず無駄になる

土間部分は、室内でありながら靴を履ける空間として、多目的に使える便利な空間です。
しかし、水を使うことはできず、どちらかというと中途半端な空間でもあります。
そのため、使用目的を明確に定めずに設けてしまうと、無駄な空間になる可能性があります。

3:リビングに砂が上がりやすくなる

土間リビングでは、靴からの砂汚れも後悔につながる可能性があります。
一般的な玄関であれば、砂が落ちる場所は玄関に限られますが、土間リビングの場合は、砂がリビングに直接落ちてしまいます。
そのため、適度なタイミングで掃除をしなければ、ジャリジャリとした足触りが気になる可能性があります。

4:靴の脱ぎ履きが面倒になる

土間リビングの中で、土間部分の面積が大きくなると、土間部分に物を置き忘れた場合など、物を取りに行くたびに靴やスリッパを履かなければならない場面が生まれます。
その頻度によっては、靴の脱ぎ履きが面倒になり、土間に行くことに面倒臭さを感じるかもしれません。

5:土間とリビングの段差が面倒になる

土間とリビングに段差がある場合、段差を乗り越えるのが面倒に感じることもあります。
特に、高齢の方や小さなお子様がいる家庭では、転倒のリスクも高まります。
段差を解消するか、段差を乗り越えやすくするための工夫が必要となるでしょう。

土間リビングの後悔を防ぐための対策

 

1:土間部分にもしっかりと断熱施工を行う

土間リビングの寒さを防ぐためには、土間部分にも断熱施工を施すことが重要です。
従来の住宅では、土間部分には断熱施工が施されないケースが多かったですが、土間とリビングを隣接させる場合には、しっかりと断熱施工を行うことで、土間から生じる冷気を防ぎ、快適な空間を実現できます。

2:土間に日が当たるように間取りを工夫する

土間の寒さが気になる場合は、土間に光が当たるように間取りを工夫すると効果的です。
太陽光が当たれば、土間部分は太陽の熱を蓄積し、夕方以降もじんわりとした暖かさを保ってくれます。
ただし、夏場は太陽光が土間に当たらないように、軒の出の長さを調節するなど工夫が必要です。

3:薪ストーブや床暖房を利用する

寒さが気になる場合は、薪ストーブや床暖房を導入することも有効です。
薪ストーブや床暖房から発せられた熱は、土間のコンクリートを蓄熱体として、ストーブや床暖房を切ったあともじんわりと暖かさを保ってくれます。
内陸部など、寒さが厳しくなるエリアに住んでいる方は、エアコン以外の暖房機器も利用を検討してみましょう。

4:土間部分に複数の使用目的を設定する

土間部分を有効活用するためには、複数の使用目的を設定することが重要です。
例えば、収納スペース、ワークスペース、ペットスペースなど、用途に合わせてスペースを区切ることで、無駄なく快適な空間を実現できます。

5:サッと掃除できる態勢を整えておく

土間リビングでは、砂や埃が入り込みやすいという特徴があります。
そのため、掃除がしやすいように、掃除機やほうきなどを常備しておくことが大切です。
また、床材には、汚れが落ちやすく、お手入れが簡単な素材を選ぶようにしましょう。

まとめ

 

土間リビングは、おしゃれで開放的な空間を実現できる一方で、適切な設計や対策を施さなければ、後悔する可能性があります。
この記事では、土間リビングで後悔しやすいポイントと、後悔を防ぐための対策を紹介しました。
これらのポイントを踏まえ、設計段階からしっかりと対策を検討することで、理想の土間リビングを実現できます。
今回の記事が、あなたのマイホーム計画の参考になれば幸いです。

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