カーテンと障子の違いを断熱性能、機能と手入れ方法の観点から解説します!
快適で暮らしやすい家づくりがしたいとお考えの方の中には、カーテンと障子で悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
障子は和室で用いられ、カーテンは洋室で用いられることが一般的ですが、機能的な違いが存在します。
本記事では、断熱性能に関するカーテンと障子の違いと機能と手入れ方法に関するカーテンと障子の違いをご紹介します。
□断熱性能に関するカーテンと障子の違い
和室では通常、窓の内側に障子が取り付けられています。
一方、洋室ではカーテンが一般的です。
ブラインドも一般的ですが、概して障子かカーテンが取り付けられます。
しかしこれだけではなく、他の面でも障子とカーテンにはそれぞれ異なる特性があります。
*障子のメリットとデメリット
・メリット
冷気の遮断が優れている。
和室に風情があり、枠の木と紙で呼吸しているため、湿度の調整が自然に行われる。
・デメリット
遮光機能が乏しく、明り取りのみである。
夏の陽射しに対する遮蔽がカーテンより劣る。
*カーテンのメリットとデメリット
・メリット
遮光機能が高く、明り取りと遮光を使い分け可能である。
外気の取り込みとプライバシーの保護が可能である。
・デメリット
冷気の遮断が障子より劣る。
外からの視線が気になる。
□機能と手入れ方法に関するカーテンと障子の違い
カーテンと障子は製造時に備わる機能が異なります。
カーテンは製造時にさまざまな機能が組み込まれます。
防炎機能や遮光機能、ウォッシャブル機能、遮熱機能、遮音機能などがあり、これらにより燃えにくく、洗濯可能で、音や熱を効果的に遮断できるようになります。
製造や加工の段階でこれらの機能が付与され、カーテンは機能性に富んでいます。
対照的に、障子は基本的に和紙で構成されています。
近年では水や衝撃に強い素材も存在しますが、基本的な素材は変わりません。
機能や加工の面では、カーテンとは異なります。
手入れ方法も異なります。
カーテンは除菌スプレーを使用したり洗濯したりすることが一般的ですが、障子は和紙で構成されているため洗濯ができません。
障子を清潔に保つためには、貼り替えが必要です。
また、カーテンはクリーニング会社に持ち込んで洗濯できますが、障子はそういった方法で手入れすることは考えにくく、通常は障子を貼り替えます。
□まとめ
障子は冷気の遮断に優れていますが、遮光機能が乏しいことが特徴です。
カーテンは遮光機能が高いですが、冷気の遮断が障子に劣ります。
カーテンはさまざまな機能が付与されますが、障子は基本的に和紙で構成されるため、機能は制限されます。
本記事が障子とカーテンについて理解を深める参考になれば幸いです。